野菜づくりのこだわり
元ちゃんファーム宣言
1.遺伝子組み換え作物は植えません
2.農薬・家畜肥料・化学肥料は使いません
3.F1種(一代交配種)はまきません
1.遺伝子組み換え作物は植えません
私たちの畑では、遺伝子組み換えの作物を今まで植えたことも育てたこともありません。これは、私たちなりの世界に向けた主張です。
もし遺伝子組み換えの作物がたくさん日本に入ってくるようになったら「どの食品が遺伝子組み換えのもので、そうでないものか」がわからなくなります。海外から輸入された野菜の種なども、遺伝子組み換えされた種になるかもしれません。遺伝子組み換えがされたものを食べ続けて、人は元気でいられるのか。今は元気でも、子どもたちや、さらにその子どもたちがどうなっていくのか。その答えは、今はまだ誰にもわかりません。わかっているのは、遺伝子組み換えでないものを食べて、人は今まで生きてこられたということです。
2.農薬・家畜肥料・化学肥料は使いません
「農薬」には、殺虫剤・殺菌剤・除草剤などがあります。これらは野菜をより効率よく育てるために使用されますが、その影響は様々なところに及びます。例えば、野菜に悪さをする虫たちを駆除するために使用する殺虫剤は、野菜にまったく悪さをしない虫たちも殺してしまうのです。このような影響力のある農薬を使わずに育てた野菜を提供したいと考えています。
「家畜肥料」とは家畜のフンを発酵させたものです。家畜が食べたエサに含まれる構成物質やホルモン剤は、分解されずにフンとして出てくるそうです。それらのフンを使ったものや、発酵が未完熟なものを大量に畑にまいてしまうと、野菜の病気のもとになることも、川に流れ出すと汚染物質になることもあるかもしれません。
「肥料」には、冬に40日かけてつくる自家製の非遺伝子組み換え植物性ボカシ肥料や米ぬかを用意し、野菜に合わせて使うようにしています。
作物は絶対にウソをつきません。私たちは、地球環境に優しい農業を通して、人に優しい野菜を育てていきたいと思っています。
3.F1種(一代交配種)はまきません
F1種とは、人為的に異なる親を交配させていいとこどりをした種のことです。従来品種よりも均一性などに優れており、効率よく栽培することができます。しかし、その性質は一代限り。その後、種ができなかったり、できたとしても親とは違う性質になることもあります。植物の生命は、芽が出て、花が咲いて、実がなって、種が落ちての繰り返し。もしもこの循環が途絶えればその種は絶滅します。F1種は、子孫が続かない循環しない種なのです。
もし、この種からできた作物を食べ続けたら、ゆくゆくは私たちも子どもができない体になるかもしれないと、不安に思っています。それも今はまだわからない話です。ただ言えることは、はるか昔から種を実らせて命を繋いできた野菜たちを食べて、人も命を繋いできたのだと思います。
ですから、私たちは自分で種とりをしたり、昔ながらの種を大事に選んでいきたいのです。世界のすべての種が遺伝子組み換えやF1種になってしまうと、農家は自分で種がとれなくなります。そんな世界がすでにやってきているのかもしれません。